ジャンルとしてはダークファンタジーでしょうか。すごく私好みの映像でした。
ストーリーを堪能するというよりは「映像を直感的に視る」映画だと思います。

あらすじ&概要は今回は省略で

説明しがたいので今回はあらすじは省略します。
簡単に言えば、一人の男の罪悪感と後悔から成立する二つのワールド…っていうカンジでしょうか。夢と現実の世界が断片的を切り取って話が進みます。
ひとつめはある少女をさらった謎の生き物「ink」と語り部「ストーリーテラー」と誘拐された少女の3人が一緒のワールド。ふたつめは謎の戦う4人組。みっつめは写真の男性が生きる現実世界。
この3つを特に説明もなく断片的に映像で見せて、最後にパズルが完成するように話の内容がわかるという感じです。
この手の手法は得意、不得意がわかれるだろうし、私もどちらかといえば得意ではないのですが、その流れてくる映像がすごく好みすぎて、ついつい最後までみてしまったというオチでした。
なので感動して泣いたとか、そういうことはありませんでしたが
記憶と感性に残った素晴らしい映画だといえます。
アーティスティックな世界観

映像を見て「アーティスティック!」という言葉が脳裏に浮かんだので「私は何をもってアーティスティックといってるのだろう」と考えてみました。
そしたらやはりこの暗さ・ダークさ・説明しがたい・何を表現しているのかわからないけれど何かを表現しているのだろうと思わせる物の配置、だということに気付きました。
小物ひとつが何かのシンボルなのだろうか?
その解釈は人によって異なる、からこそ面白いんだと。


これを見た時「パーフェクトヒューマンだ」と思ったんだけど時期考えたらこっちが先ですね。目が光ってたり目が失われてたり黒く塗りつぶされてたり、目に何かメッセージが込められていそうな感じですが「考えるな!感じろ!!」を地で行く映画です。