カメラの初心者がお花の撮影で失敗する3つの原因と解決法
目次
カメラの被写体として身近にあり、だれでも撮りやすいものといえば「お花」ですね。
しかしお花の撮影は奥深く、一眼レフだからこそ「凝った表現」「スマホでは絶対撮ることのできない写真」つくりが可能で、そこがすごく面白いところです。
初心者はキレイに撮ることさえもままならない。実は私もそうでした。
今回は、気軽に楽しめるお花の撮影で初心者によくありがちなことと、
失敗しがちなことを実際の残念写真と共にまとめてみました。
残念① 外の撮影なのに感度をあげすぎる

ISO51200という笑っちゃうくらいの感度で撮影していた買った当初の私。
(感度は高ければ高いほど綺麗に撮れるって信じていたので。無知すぎる)
最近では晴れ間の日中なら、最近はだいたい100~800の間で撮影しています。
初心者の方にぜひおススメしたいのは、ISO感度やF値などは理屈がわかっていないうちは、AUTO設定で撮り、ピント合わせだけマニュアルにすることです。
まず、お花をキレイに「見たまま」撮ることを目標にしてみてください。見たまま以上に撮るのはその次の段階です。
残念② 風に吹かれてぶれる。ぶれても対処できない

残像が、みえるよ!
2017年に撮影したもの。このお花は「ムスカリ」です。
AUTO設定にしていましたが、基本的にAUTOは風の強さまでは読んでくれません。あくまで光の測定によるF値・シャッタースピードの判定です。
なのでこういうブレる花への対処としては、ちゃんとしたカメラの知識を必要とします。
シャッタースピードを上げることでブレは回避できます。その分暗くなるので、露出や絞りで調整するというマニュアルの操作が必要になります。

こちらは最近撮影したムスカリ。この日も実は風はまあまあ吹いていたのですが、見事ぴたっと止まったように撮れるようになりました。
残念③ どの角度で撮れば綺麗かがわからない
構図も雑多、そしてブレて、超残念。
お花はその「切り取り方」がとても難しいです。
周囲の葉っぱやランダムに咲いている別の花が構図に入ってしまうことにより、何を見せたいのか、何が主体なのかわからない散漫な写真になってしまいがちです。
そこを回避するには「この花の何を見せたいのか?」を考えないと、上のような葉っぱ多い・枯れた花弁も入ってる・きれいじゃない写真を量産することになります。
構図の中で「お花はひとつだけにする」「花びらを強調する」「おしべ・めしべを主役にする」など何かルールを定めた方が印象に残る写真にすることができます。

こちらは最近撮影した椿。
この木にはたくさんの満開の椿が咲いていましたが、あえてひとつだけを選び、しかもなるべく立体感があるものを選び、花びらが立って見えるように、黄色いめしべから見て、ちょっと斜め横から撮影しました。
花弁の一枚一枚の陰影がでて、花のディティールが見えるようになりました。
まとめ
お花は身近にあって初心者でも気軽に撮りやすい対象です。
また何度も撮り直しがきくので練習にはもってこいで、私もとてもお世話になっています。
普段は気にも留めないような雑草花でも、カメラを向けるとそれだけで世界観があり、見え方も変わってきます。
花の撮影で特に大事だと思うのは「色・シャッタースピード・ピントの位置」だと私は思います。
この3つを意識しながら撮ると、ぐっと花が引き立つ写真が撮れますよ。意識した写真がこちら。

好みにもよりますが、私は実際の視覚で感じる色より若干彩度をさげた色で撮影します。単なる好みです。
かわいい系でまとめたいなら、ポップなカラー、クール系がいいながら、彩度を下げてみるなど、自分の中でも色のルールは合った方が迷わなくて済みますよ。
ぜひ、素敵なお花をあなた好みの1枚にしてみてください!
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